映画「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」衝撃の実話!😱/東京テイアトル株主優待
星4つ ★★★★ 2023年 株主優待鑑賞45本目
あらすじ
衝撃の実話!無実の黒人が白人警官に殺害された緊迫の90分間――
リアルタイム進行型サスペンス
製作総指揮:モーガン・フリーマン
2011年11月19日午前5時22分
双極性障害(躁うつ病)を患う黒人の元海兵隊員ケネス・チェンバレン(フランキー・フェイソン)は医療用通報装置を誤作動させてしまった
その後まもなく、白人の警官が到着した
ケネスは緊急事態ではなく、間違いであると伝えたにも関わらず、警官には聞き入れてもらえない
家のドアを開けるのを拒むケネスに対して、警官は不信感を抱き、更には差別的な表現で侮辱し始める
そして、警官到着から90分後の午前7時、ケネスはドアを壊して入ってきた警官に撃たれ、死亡する
何の罪も犯していないケネスは、なぜ警官に殺されなければならなかったのか
今こそ知るべき世界の実態がここにある
感想
凄まじい緊張感が最後まで続き、途中、自然と涙が溢れ、そしてラストはあまりにも衝撃的過ぎた
恐怖が一瞬一瞬を支配し
フェイソンの素晴らしい演技に胸打たれる
時間が経つほど
フェイソンの演技に胸が張り裂けそうになる
このような表現が嘘でないことが映画を観て分かった
本当に緊張感が半端ない素晴らしい映画だった
犯罪を防ぐのも警察官の仕事とは言え、憶測だけで病気を抱えた老人に、あの執拗さは完全に常軌を逸している
どんどんと悪い方へ向かってしまう展開を、固唾を呑んで見守るしかできないのが何とももどかしく、ただただ、悪い展開を見届けるしかなかった
誤作動させたのが "白人" ならば、明らかに全く違う展開になることは容易に想像がつく、多様性を認めながらもこれが米国社会の恐ろしいところ
正論を投げ掛け冷静な対応を促す教師からの中途採用の新人警官の行動がもう少しなんとかなっていれば、、しかしあそこまでがんばった正義感溢れる新人警官、途中で窓越しにチェンバレンと話して、何とか事態が良い方向へ変わって欲しいという願いも空しく、、、
このように警察側にも良心的な人はいるが、個人の良識が腐った組織によって打ち砕かれていく様も心底恐ろしかった
この映画には、まるで時限爆弾のタイマーがセットされてしまったかの様に刻一刻と終末へ向かっていく切迫感と一時も目が離せない緊迫感があった
精神的な障害を患って何も悪いことはしていないのに、白人警官に撃ち殺され不幸の死をとげたチェンバレン、安らかに・・・