映画「無名」/あらすじ評価レビューと感想
評価:星3つ ★★★ 2024年 株主優待鑑賞19本目
利用した株主優待:東京テアトル
あらすじ
第二次世界大戦下の上海を舞台に、中国共産党、国民党、日本軍の間で繰り広げられる諜報員たちによる攻防を描いたスパイ・サスペンス。
本国で興行収入181億円を上回るヒットを記録し、第36回金鶏賞8部門ノミネート、最優秀監督賞、最優秀主演男優、最優秀編集賞を受賞。
中華民国、汪兆銘政権の政治保衛部のフー(トニー・レオン)は、かつて中国共産党の秘密工作員をしていたジャン(ホアン・レイ)の身辺調査を行う。汪兆銘に感銘を受け、中国国民党に転向するというジャンから共産党幹部の情報を聞き出す。1941年、上海。上海に駐在する日本軍のスパイのトップ渡部(森博之)は石原派を自称し、政治保衛部主任になったフーやフーの上司タン(ダー・ポン)と日本料理店で戦局について話している。
フーの部下イエ(ワン・イーボー)は、友人ワン(エリック・ワン)とともに諜報活動をしている。処刑されるはずだった国民党の女スパイ(ジャン・シューイン)を密かに助けたフーは、代わりに上海に住む日本人要人リストを入手する。1945年5月。陸軍に従事していた貴族院の大山公爵が上海で事故死する。中国側が日本軍の撤退を要求するが応じず、衝突は激しさを増す。イエは渡部とも繋がっている二重スパイだった。イエの婚約者ファン(チャン・ジンイー)もスパイで、祖国のために日本と戦う覚悟を新たにした彼女はイエに別れを切り出す。そんななか、イエが日本軍の何者かから襲われる。
一方、夜に1人で街を歩いていたファンは、ワンから好きだと告白される。ファンが返事をせずに戸惑っていると、ワンは殺すと脅迫する。翌日、着衣に乱れがあり、暴行されたファンの死体が発見される。スパイに疲れたジャンは、5年間ともに暮らしたチェン(ジョウ・シュン)に、一緒に余生を生きたいと伝える。しかし、チェンは離れて暮らす夫がいると告げる。その夫はフーだった。
上海の日本料理店で、渡部、フー、イエ、タン、ワンが一堂に会し、渡部は中国を去る決意を告げる。イエはワンがチェンを殺したと疑い、問い詰める。ワンは、彼女が共産主義者だからだと答える。怒ったイエはフーのアジトに乗り込み、銃撃戦を繰り広げる。1945年8月15日、終戦。刑務所から出てきたフーの前に、逮捕された渡部とイエの姿があった……。
感想
トニー・レオンとワン・イーボーがカッコよくて、惚れ惚れとする演技だった!
同性からみても、この二人はカッコいい!!
そして女性俳優も美しさを際立たせていた。
時代背景から喫煙シーンが多く、男優二人とも喫煙シーンが素敵で健康に悪そうと思いつつも、古き良き時代に酔いしれる。
映画自体が、ノスタルジックで当時の時代背景を映し、映像美に彩られたスタイリッシュな作品で、この点では非常に評価できる。
雰囲気に酔いしれるにはよい映画だと思った。
ストーリーは、中国共産党、国民党、日本軍の間で繰り広げられるスパイ活動で、ハラハラ、ドキドキ感は期待したほどではなかったのが残念。
アクション一部は迫力があったが、全編を通しては少な目であった。
やはりラスト中国共産党のしたたかさが際立つ作品に仕上がっていた。
口コミ評価では、内容が分かり難いというニュアンスが多かったが、観ていて難解なストーリーではないので、トニー・レオンとワン・イーボーに酔いしれるには良い作品だった。