映画「エイリアン:ロムルス」/あらすじ評価レビューと感想
評価:星3つ ★★★ 2024年 株主優待鑑賞27本目
利用した株主優待:松竹
あらすじ
SF映画の金字塔『エイリアン』シリーズ待望の最新作『エイリアン:ロムルス』。
本作は、1979年に公開された『エイリアン』第1作の延長にある物語。
一本の独立した作品として構成されているが、『エイリアン2』(1986)との間をつなぐ物語としても楽しめる作品です。
映画に込められたオマージュ等もあり、エイリアンシリーズのファンにとって、大変楽しめる作品に仕上がっています。
人生の行き場を失った若者たちは、廃墟となった宇宙センター(ロムルス)を見つけ、一獲千金を夢見て探索を開始する。
しかし、そこにいたのは、人間に寄生し進化するエイリアンだった。逃げ場のない絶望的な状況のなか、宇宙最強にして最恐の生命体と若者たちの戦いが幕を開ける。
感想
本作のスタートは、『エイリアン』で描かれたノストロモ号の惨劇から20年後の物語で、ウェイランド・ユタニ社の宇宙船が、ノストロモ号の残骸と共に宇宙を漂うエイリアンを回収するシーンで幕を開けます。
・・というように過去の作品に詳しいファンなら嬉しいスタート。
エイリアンシリーズは、全て観ているが、スピンアウト策も含めると作品数も多く1作ずつの細かい内容はほとんど記憶にない。
本作品は、独立した映画として楽しんだが、第1作以降のリプリー(シガニー・ウィーバー)の強さの印象が強烈で、本作の主人公 レイン(ケイリー・スピーニー)と比較すると、本作品のインパクトは小さかった。
エイリアンが人間に寄生するシーンはグロで大嫌いだが、怖いもの観たさでみてしまう。
ラストでは、人間とエイリアンのハイブリッド生物まで登場するが、戦いの場面では意外に弱い??
全般的にエイリアンとの戦い場面が、エイリアン1、エイリアン2等との比較で迫力不足だったような気がするので、少し残念!
自分的に最も印象に残るのは、主人公レインを守るアンドロイドのアンディの判断場面。
主人公レインの目の前で妊娠中の友達がエイリアンに襲われ、レインは友達を助けてとアンディに頼む。
しかしアンディは友達を助けるために扉を開けると自分たちも全滅する確率が極めて高いので、冷徹に友達を見捨ててレインのみを救う。
仲間を救わずに、自分達のみが助かる道を選ぶのは、人間的に倫理観に反するかもしれないが、全滅を阻止するために冷徹に仲間を見捨てるのは、正しい判断だと思う。。。
エンドロール中に何も情報がないという、最近の作品では珍しい作りだが、ラストでは次回作への期待も持たせる作りになっているので、次のエイリア作品にも期待したい。