映画「極限境界線 救出までの18日間」拉致事件リスクと自己責任/投資も自己責任/東京楽天地株主優待
星4つ ★★★★ 2023年 株主優待鑑賞52本目
あらすじ
アフガニスタンの砂漠で、タリバンによる韓国人23名拉致事件発生!
彼らの要求は韓国軍の撤退と、刑務所に収監されたタリバン戦士23名の釈放、期限は 24 時間
韓国政府は直ちに外交官のチョン・ジェホ(ファン・ジョンミン)を派遣、チョンはアフガン外務省に釈放を要請するが拒絶される
情報院も動き出し、工作員パク・デシク(ヒョンビン)がアフガンのフィクサーに交渉するが、あと一歩で決裂
チョンとパクは不本意ながら手を組むことに
迫るタイムリミット、身代金狙いの詐欺師、国民より国家ファーストの政府──2 人が命をかけた最後の交渉とは?
感想
韓国映画はアクションやカーチェイスが素晴らしく、親子愛や信頼関係、心に訴えるストーリーも多く、観て満足することが多い
この映画は、事実に着想を得た映画ということで、テロリストとの交渉・・手に汗握る緊迫場面もあり、クライムサスペンス秀作だった!!
自己責任
映画自体は素晴らしい出来だと思ったが、人質拉致事件で思うこと・・・
この人質達は布教活動に出かけた人々と説明されていたので布教活動?? 特に考えてしまった・・
危険な場所、紛争地帯に飛び込み、拉致される危険のある場所に出かけていく人たち
拉致してもいいよ と言って危険に飛び込んでゆく人たち
あえて、拉致してね、拉致して交渉のネタに使ってもいいよ と無防備に危険な場所に飛び込むのはいかがなものかと思う
ボランティアや仕事だったり、困っている人達を助ける目的があったり、個人の信条、心に決めた目的、様々な理由があって行くのだろうが(この映画では布教活動が目的らしいので特に意見したくなった・・)
危険な場所に飛び込むのは、「〇〇理由」その理由の価値と、拉致されて国家を巻き込んで事件に発展させるリスクの大きさとを天秤にかけ、それでも行くべきと判断しているのだろうか??
拉致されたら交渉ネタとして利用されのは明白、拉致された場合の展開を精査し、拉致される危険からどのように逃げ、拉致されたらどう行動するのか、リスクを限りなくゼロにできると判断して出かけているのだろうか??
もし拉致され、国民の税金を原資に救出作戦とか始められたら、日々の厳しい生活の中で税金を納めている多くの人達にどれだけ迷惑がかかるか、物価高の中でがんばって税金を払っている人達に失礼ではないか・・
この映画では布教活動が目的の渡航だし、仮に人の命を救うことを目的としていたとしても、拉致リスク、拉致された影響の大きさ、これらを総合的に判断すべき
拉致される危険のある場所に突撃するのは自己責任の世界なのでは・・
投資も自己責任
投資もリスクや危険を承知でその世界に飛び込むのだから、あくまでも自己責任
と言っても2013年以降はほぼ右肩上がりで株価が推移しているので2013年以降に投資を始めた人たちは皆さん順調に資産が増えて利益も出しているだろうし、リスク自体を知らず、リスクを感じた人たちが少ないかもしれない
ITバブル崩壊やリーマンショックのような大型リスクが来ても耐えられるだけのメンタルとテクニカルを鍛えておいて欲しい
リスクをよく研究し、精査し、生き延びる方法を丹念に学んで(そして走りながら学び、常にリスク管理を考慮しながら)進んで欲しい
この映画自体はネゴシエーターの緊迫感が感じられ、交渉の厳しさを満喫できた素晴らしい作品だった!!